誰も読みたがらないだろうし、更新も保証できない
2001年映画鑑賞記


[1月][2月][3月][4月][5月][6月]
[7月][8月][9月][10月][11月]

◎1月

No タイトル 感想 評価
(A
〜D)
観た場所
(音響)
鑑賞環境について
1. シックス・デイ 自分さえもクローンかもしれないクローン映画なら、シュワちゃん2人だけでドラマをつくれば面白くなりそう。
しかし映画は余計なCGと余計なアクションシーンの連続。
C 日比谷スカラ座1
(SRD)
スクリーンが大き過ぎて、位置が低い。大劇場の好きな人は良いのだろうけど、、
2. パリの確率 フランス製SFはやはり恋愛のSF。未来が過去を決めてしまう世界が恋愛では疑問を呈するのをあえて受け入れるような演出でみせるところがうまいところ。ベルモンドは相変わらず良い。 B 恵比寿ガーデンシネマ1
(SRD)
  
3. ただいま 人物配置といい、脚本といい演出といい、きちっと丁寧に一切はみ出すこともなく無駄もない。
久々に正しい映画を観ました。
A テアトル池袋
(SR)
改装したというけど、椅子も内装もあまり変化なし。
後ろの2列がベストポジションであることを発見。
4. 魂のジュリエッタ 後年のフェリーニの誇張と省略、コラージュと断片化がみられる一方で、線でつなごうとするところも残している。繋ぎ目の大きな1篇をみることができました。 A 三百人劇場  
5. 流星 「キッド」をモチーフにしたということですが、少年や警官はうまいと思うのですが、エピソードが散逸しています。 C 恵比寿ガーデンシネマ2(SRD)  
6. 天国までの百マイル 親子と周囲の温かさは感動的。時任三郎と大竹しのぶの関係も良い。でも、この二つがどうも噛み合わず、お互いに感動を打ち消しあっているのが残念。 C シネリーブル池袋(SR) セカンドランなので、空いているかと思えば、中高年層でフルシートでした。
7. シックスティナイン お初のタイ映画は意外にも画の作り方、音の入れ方など、日本映画風の作り方がされていました。ただ、最近は殺しまくる映画は食傷気味で、、、、 C シネマスクエアとうきゅう
(SRD)
 
8. ダイナソー CGで恐竜をという技術的コンセプトが先にありき、なのでしょうが、CGに振り回されすぎています。CGのリアリズムか旧来のディズニー風ドラマか、はっきりしないままの映画でした。 D 吉祥寺プラザ(SRD) 吉祥寺東映時代以来久々。
ロビーなどは昔のままだが、スクリーン、椅子、音響など一新。とても気持ちの良い場内。
9. D.O.A. パンクロックという縁の無かったジャンルですが、歌詞もわけもわからない歌の中に、パンクの心が見えてくる。あえて群集(客席、アーティスト)の中に入っているところがリアリティがある。 B シネカノン試写室  
10. ぼくの国、パパの国 ドラマティックな叛乱劇をおこさず、家族を考えるところが良い。父も英国人の妻なのに、と思って観ていると頑固な父の気持ちもわかって面白い。 B 恵比寿ガーデンシネマ2
(SRD)
早々に満席の混み様でした
11. ゲット・ア・チャンス 意外にも早く、ポール・ニューマンの正体を明かすのは意外というか、もったいない気もしましたが、昔風の強盗はCG全盛の今、久々に面白い。 B 有楽町スバル座(SRD)  
12. 私の愛したギャングスター 本当にルパン三世風の映画でした。70年代の匂いがする、盗難劇に音楽。しかし、最後の仕掛けはちょっと??でした。 B 銀座テアトルシネマ
(SR)
デジタル非対応だけど
音の良い映画館。
でもちょっと低音強過ぎかな
13. いつか来た道 試写に次ぎ、2回目。第1章となる「到着」にたくさんのキーワードが込められているのがよくわかりました。重たかったり、後に引く映画ですが、必見ですぞ!! A 俳優座トーキーナイト
(SR)
大雪の六本木は静かでした
14. ハート・オブ・ウーマン メル・ギブソンは意外にもコメディは合っていないようです。女性が望んでいることがわかること、ライバルの女性との恋愛がもう少し効果的に描けないかなあというところ。尺も長過ぎ。 C 池袋HUMAXシネマズ1
(SRD)
座席の段差が大きく観やすいのはよいが、前後間隔がなく窮屈でした。
15. バトル・ロワイヤル 無感情に、無機質に躊躇無く同級生を殺しまくる映画に皆は何を見出しているのでしょうか?ゲーム感覚なのだろうか?ドラマのまったくない映画 D 新宿東映パラス2
(Dolby)
ファーストランが終わってだいぶ経つのに、混んでました。
16. ボクと空と麦畑 どんよりとした、どこまでもすさんだ町の世界、ふっと抜け出した青く澄み渡った空と麦畑の世界、この2つの対比が冴えた映像で印象的。 A シネカノン試写室
(SR)
 


1月のベスト3
  1.魂のジュリエッタ
  2.ただいま
  3.いつか来た道


◎2月

No タイトル 感想 評価
(A
〜D)
観た場所
(音響)
鑑賞環境について
1. 決戦 紫禁城 香港映画らしい、カッコよさとコミカルな部分を織り交ぜたアクション映画。アメリカ製香港映画では真似できない久々に楽しく見られる映画でした。 B 下高井戸シネマ
(SR)
本当は「グリーンデスティニー」上映の予定が、再ロードショーのため、番組変更になったそうです。嬉しいアクシデント
2. デッド・アウェイ
バンコク大捜査線
かなり込み入ったストーリーで凝ってはいるのですが、私には顔の区別がつかず苦戦^^;; 後半のアクションが長くダレ気味 C キネカ大森3(Dolby)  
3. ホフマン物語 なんと50年の前の映画ですが、テクニカラーの恩恵で驚くほど色鮮やか。今なら、CGで視覚的にごまかすようなお話をバレエとオペラで丁寧の描いている。フェリーニのイメージの源も見出せ、面白い。 A キネカ大森1 2番目の娼婦の音楽が聴き慣れているのだが、タイトルが思い出せず、、、
4. ベルトルッチの殺し ベルトルッチのデビュー作のせいか、やはり作品の大勢を占めるのはパゾリーニの世界。この時代からホモセクシュアルを予感させる描写をするのがスゴイ。語り口の巧妙さはベルトルッチならでは。 A 三百人劇場  
5. 赤い砂漠 60年代の映画にある高度成長期の産物(大きな建物、工場など)を風刺の対象にするのはよくあるが、ここでは終末の対象として、心の荒廃まで描いている。当時はやはり危機感があったのだろうか。 A 三百人劇場 ほぼフルシート、混んでました。
ちょっと旧作続きです。
6. ホテル・スプレンディッド イギリス映画特有の色調が全面を包むので重たいと感じるか、優雅と感じるかが分かれ目か。何事も調和が必要というくだりが可笑しい。 B シネスイッチ銀座2
(SR)
初日プレゼントは“タイル”
摩訶不思議
7. ふたりの男とひとりの女 出だし好調で、3人の子供までは面白く描かれているのが、肝心の二重人格のくだりはいま一つトーンダウン。案外ジムキャリーが活きてこなかったです。ファレリー監督の下ネタは相変わらず過激。 C 日比谷映画(SRD) 初日プレゼント(ビデオ)は抽選といいつつほとんどの人がもらっていたようです。
8. 24時間4万回の奇跡 タイトルはちょっとイメージが違います。頑固なお父さんの家庭の家族再生ということでは、「ぼくの国、パパの国」に通じる。 B ユーロスペース1
(Dolby)
ヨーロッパ映画なのに
アメリカンビスタ上映は
いただけません。
9. 独立少年合唱団 純粋に合唱の映画かと思ったら、30年ほど前の運動家のお話でした。あの歌はカウリスマキの映画を思い出しますが、今更にカウリスマキのシニカルさを痛感。本作はもう少し説明が少ない方がいいかな。 B 下高井戸シネマ
(SR)
 
10. 直撃地獄拳 大逆転 「黄金の7人」「ルパン三世」とカラテアクションをごちゃ混ぜにしたような映画。荒唐無稽の雑然としたパワーが溢れる、今の日本映画では考えられない元気さでした。 B 自由が丘武蔵野館  
11. フィツカラルド キンスキーが例によって狂ったほどに濃い映画ですが、「我が最愛の敵」を観た後ではさらに、シーンに緊張感があります。今時のCGで作ったら絶対に作れない重厚さです。 A BOX東中野  
12. レジェンド・オブ・ヒーロー
中華英雄
香港映画ならでは、マンガチックなごちゃ混ぜ感がよい。ユン・ピョウも久しぶりにカッコ良く、ヘンな日本人も面白い。 B シネマミラノ(SRD)  
13. リトル・ダンサー イギリスというと、炭坑とスト。貧困。強い父。ビリーの成長と父の対立は従来の図式ながら、たくましくなっていくビリーと父親の気持ちがいたく心に響く。 A 新宿文化シネマ1
(SRD)
本来は50席キャパのシネマ4の上映なのが、400席のシネマ1での上映。ヨーロッパ映画=ミニシアターの図式は払拭できないものか。
14. 17才のカルテ ウィノナ・ライダーが良い子過ぎるきらいはあるが、建前優先の世間への警鐘があり、世代特有の不安定なと不安さがよくでている。 B 下高井戸シネマ 1.66(ヨーロッパワイド)で上映したので、上方にマイクの影がちらちらと。
15. Brother いつもの北野武監督の静と動、緩急の使い分けがアンバランスで騒がしかったのは残念だったが、強がる男の哀しさが出ていたのは良かった。北野組の面々は皆、有名になりました。 B 新宿ジョイシネマ1
(SRD)
音は(音質ではなく使い分けとして)アナログの方がよかったかも
16. ギャラクシー・クエスト 試写に続いて2回目。2度目でも面白いことは面白いが、意外と新たな発見は少なかったです。 A シネクイント(SRD)  
17. 星願 あなたにもういちど あざとさはあるけれど、素敵で悲しいラブストーリーでした。正体を明かすと相手を2度悲しませるだけ、というのが心に響いてくる。泣けます。 A シネマスクエアとうきゅう
(SR)
 
18. 「ブラックリボン」
「白い恋人」
「脳の休日」
(短編3本立て)
どれも藤子F不二雄のような、“すこしふしぎ”テイストで、くすっと笑えたり、ブラックだったり面白い映画でした。製作年度が新しいものほど、作品のキレ、鮮やかさが良くなっているのが、嬉しい。 B 短編映画館トリウッド ついに回数券を購入。1年間、通わせていただきます ^^


2月のベスト3
  1.ホフマン物語
  2.リトル・ダンサー
  3.星願 あなたにもういちど


◎3月

No タイトル 感想 評価
(A
〜D)
観た場所
(音響)
鑑賞環境について
1. 星降る夜のリストランテ 店内を隅々を巡って、画面の隅々、音の隅々まで、こだわり尽くし、暖かみ溢れるエピソードの積み重ねが心地よく気持ちがよい。 A 新宿シネマカリテ1
(SRD)
21時20分からの試写会で19時時点で整理番号102番。混んでました。
2. 原色の河
(DV)
藤子不二雄A風の内容、セリフ量を減らすなど難しい事に挑戦するのはよいが、インドまで行って機をてらいすぎ。最後のアレもねえ、、、 C 短編映画館トリウッド “身内”の多い満員の場内。スニークプレビューは観る側としてもリスキーなのをどう克服するかです。
3. 天国から来た男たち 荒唐無稽とか、破天荒というのが良い言葉に受け取れるスピードあるパワフルな内容。刑務所を出発点にして、閉所どころか、逆にがむしゃら、走りまわせるところが面白い。 A 松竹試写室
(ステレオ)
 
4. ユリョン 「シュリ」と同様、アメリカ映画に似た画面作りとストーリーテリング。でも今回のテーマの持ちこみ方はちと強引。 C シネ・リーブル池袋2
(SRD)
 
5. 東京攻略 予告などから、渋めな映画かと思いきや、ラテンのテーマ流れるハチャメチャ東京観光映画。オールスターキャストの豪華さで楽しめる。 B シネ・リーブル池袋1
(SRD)
 
6. ALTA前物語
(DV)
3人の監督の力量の差を感じられるが、平常の街中でスリリングなドラマを作り上げるのは、自主製作ならではのアイデアでよい。 B 短編映画館トリウッド   
7. 102 前作から、まったくはみださない続編。CGの動物ものは面白みがない。ドパルデューのおばか演技は「アステリクスとオベリクス」の方が弾けている。 D 新宿グランドオデヲン座
(SRD)
最近、アメリカ映画を観る事がめっきり減ってしまいました。
8. ドラえもんのび太と翼の勇者たち
他2本
「ドラえもん」はシリーズ最低。冒険心も希薄なら、いろんな映画のパクリの果てにテーマまで矛盾を感じる。他2本がよくできているので、その分評価はプラス。残念。 C 新宿コマ東宝(SRD) 日曜夕方の回、子供連れは前、大人は後ろと自然にきれいに座席分けがされました。
9. 小さな目撃者 オランダ製スリラーというのも面白いもので、単に怖い映画ではなく、追う側が結構オトボケなどアクセントが、風変わり。アムステルダムを自虐的に犯罪都市にしているのが面白い。 B シネマメディアージュ
シアター13(SRD)
レイトもなくなって夜の回は
寂しくなりました。
10. ザ・デリバリー こちらもオランダ製アクション映画。ヨーロッパのとてもきれいなロケーションを疾走するのも面白く、過激に走らずちょっと砕けた展開もよい。拾い物的一篇。 B TCC試写室(Dolby)  
11. 初恋の来た道 中国映画で一途な想いの映画というのをよく観る気がする。「あの子を探して」ほど強くはないが、メッセージも含蓄して単に感動するに留まらないのがよい。 A Bunkamura
ル・シネマ1(SRD)
 
12. ザ・カップ 夢のアンテナ ブータンでサッカーをする映画かと思っていたら、インドでテレビを観る映画だった。最後にはしっかり仏教的な教えを入れてくるのが面白い。 B Bunkamura
ル・シネマ2(SR)
 
13. サトラレ 発想が面白いものの、膨らませ方を完全にはずしていると思う。話を大きくせず、もっと小さな世界で丁寧に描ける題材ではないか。自主製作の若手にやらせたら面白くなりそう。 D 吉祥寺プラザ(SRD)  
14. ツバル イギリス映画が好きそうな映像表現だが、ドイツでもあるんですね。良くも悪しくも、如何にも若い監督の作品という感じがします。 C シアターイメージフォーラム2
(SRD)
 
15. はなればなれに "パトリック”(私はパトリックの方が好き)に犯罪を結びつけた感じですが、やはり若き日のゴダールはエネルギー感があります。難しさのないゴダール映画。 B 銀座テアトルシネマ  
16. 日本の黒い夏 冤罪 事件の真相を追うよりも、人が考えるときに立場上、真実より最終目標を先に作ってしまうことに主眼を置いていた映画。やはり社会派です。 A シネ・リーブル池袋1
(DTS STEREO)
 
17. ホームシック ヘンな人やエピソードもできますがそんなことより素朴さを前面にだしてきたのは良いところ。ヨーロッパ映画風です。 B 短編映画館トリウッド  
18. HACHOU
(DV)
自主制作の悪い面がもろに出たひとりよがりの映画。金を取って映画を見せる気なら、もっと基本を勉強しなきゃダメヨ。 D 短編映画館トリウッド 今回も"身内”だらけでした。
19. キャスト・アウェイ ひとり芝居で、音楽もつけずに観客をひきつけるのはうまいところ。"ウィルソン”がよい。でもちょっと無理があるのと、やはりアメリカ映画特有のしつこさがある。 B 立川シネマシティ6
(SRD)
椅子が新しくなりました、
が、ちょっと窮屈。
20. マレーナ 意外にも前半は妄想だらけのシモネタのお笑いの強い映画ですが、あやしい主人公がだんだんとマレーナの正当な評価者となるのは逆転的で面白い。トルナトーレは女性的題材もあくまでも男の目から描く監督です。 B GAGA試写室(SRD)  
21. 恋はハッケヨイ! スモウを笑い飛ばすような日本誤解映画かと思いきや、スモウの精神はきちっと押さえた上で、主役の太目の女性の生き甲斐を見つけ輝かせる様子はとても共感えられるもの。 A GAGA試写室(SRD)  
22. ハード・デイズ・ナイト ストーリー自体他愛のないものですが、ビートルズの面々を現実風にコラージュし、如何に魅力的に見せるかに終始したのはアイドル映画として正しい姿ではないでしょうか。 C 新宿ピカデリー1
(SRD)
特設のPAはピカデリー1であることがウソのような充実した音。ビスタ上映して天地をカットしてしまったのはX。
23. 連弾 竹中直人も4作目ともなると肩の力の抜けた良作を作るようになりました。離婚と離婚による親子の絆という深刻な題材も役者の名演技とユーモアで、考えさせられつつも重くならない映画でした。 A 渋谷シネパレス  


3月のベスト3
  1.星降る夜のリストランテ
  2.連弾
  3.初恋の来た道


◎4月

No タイトル 感想 評価
(A
〜D)
観た場所
(音響)
鑑賞環境について
1. 小説家を見つけたら ガス・バン・サントは昔の個性がなくなっていまや普通の監督、でも、言葉を書くということで偏見を超えようとし、言葉の内容で強引に引っ張らないのがよい。 B テアトルダイヤ
(SR)
久々のテアトルダイヤ、小さく感じてしまったのが不思議
2. ブラックボード 背負う人 イラン映画は例によって特別な感情を出さずに現実にありそうな人たちを描くことにより社会問題を主張する。今回も淡々とした中に問題を見出す。珍しく主役は大人でした。 B テアトル池袋   
3. パダヤッパ
いつでも俺はマジだぜ!
久々楽しいインド映画でした。ラジニのオレ様映画もここまでくれば痛快、爽快。わかりやすい役柄設定、ストーリー。神様、ラジニ様で、何をやっても主役は正しく、カッコいいのだそうで、ご立派!! A 銀座シネパトス2  
4. ビジターQ
(DV)
「天国から来た男」に続き、三池監督と遠藤憲一コンビはキレ方が尋常ではない。不思議な無稽さである。 B シネマ下北沢  
5. どつかれてアンダルシア(仮) イタリア風なコテッとした味わいを持つ映画。スペインとイタリアはやはり近いのか。お笑いコンビが仲が悪いという話をよく聞くが、ホントにこんな感じだったりして。 B CINE AMUSE WEST
(SR)
 
6. 風花 一転して、おとなの雰囲気漂う良品でした。ふたりの空気がとてもよく、訳ありのふたりが事情を明かさぬままでの、表面的な見せ方の相違が面白い。今回もしっかり長回しあり、雨もありで、相米演出健在でした。 A CINE AMUSE EAST  
7. テヘラン悪ガキ日記 イラン映画にめずらしくドラマチックな作り方でした。メッセージが強いのはいつもながらですが、視点を追われる“お母さん”側に持っていくので、訴えかけの深みが出てきます。 A キネカ大森2 ざくろジュース(瓶入り)の初日プレゼントつき。
8. アタック・ナンバー・ハーフ 意外にもさわやか系になっていましたが、営業用みたいなオカマキャラで押しとおして、キワモノ感をひっくり返すでもなくそのままなのが気になるところ。 B シネクイント(SRD) インターネット予約の入場方式が変わったみたい。立ち見がでる賑わいでした。
9. 星降る夜のリストランテ この映画の凝りようは、2回目の鑑賞にしてますます如実になっていきます。作品(ドラマ)の構成、画面の隅々、音の隅々、細やか丁寧な作りは新しい発見があり、素敵な雰囲気には酔えるし、最高の映画でしょう。 A 新宿シネマカリテ3
(SR)
 
10. ミート・ザ・ペアレンツ 「星降る」といっしょに観てしまった不運はあるにしても、コワイ両親に会いにいくならもっと深みをだせるだろうに。デ・ニーロも普通の役者に戻ってしまいました。 C 新宿シネマカリテ1
(SRD)
 
11. バカは死ななきゃ治らない
(DV)
普通なら不快極まる、別れ話をあえてやるかという憎めない映画。ムカツク男の態度って、でもありがち。喫茶店の店員が◎。 B 短編映画館トリウッド  
12. きみのジャージはどこ
(16mm)
日活芸術学院の卒業制作だけあって、フィルムやタイトルやら、カメラの使い方まで正統派。ジャージの貸し借りは確かにやってたし、こんな先生も確かにいた、目の付け所が面白い。 B 短編映画館トリウッド  
13. ラッキーナンバー ノラ・エフロンは今回は監督だけで脚本を書いていないので、いつもの軽妙な台詞回しを楽しむというのはないのですが、小気味よくまとまっており楽しめるのと、ついに80年代も懐かしの部類に入ったのが感慨深い。 B 銀座シネパトス1
(SR)
パトスに女性客が多いのってちょっとイメージがちがう^^;;
14. クレヨンしんちゃん
モーレツ!オトナ帝国の逆襲
今回は完全に付き添いの大人狙いの映画でした。ふと昔を懐かしく思ってしまうおとな達の風刺としては面白い。が、何故に、他のアニメ同様、世界征服&それに立ち向かうの構図に持ち込むかな、、、 C 上野東宝(SRD) 2階席を期待していたのですが、今回は開放していませんでした。
最近の子供は鑑賞マナーは良いぞ。
15. ねえ、歯みがいたの?
(DV)
夫婦とはいえ、狭い部屋にふたりっきりだと息苦しいぞと、思っていたら、やはり女性の側からみた胸の内を描いた作品。描写が適切でこの監督は巧いぞ。DVも上手く効果的に使えている。 B 短編映画館トリウッド 今回も身内だらけのようでした
16. ローサのぬくもり 苦労を表に出さない母、世話好きな母、ひどい夫だろうと悪口ひとつ言わない母。すごくよい母物映画でした。でもなんかいまひとつピンとこないものもあったりする。 C シネ・ラ・セット(SR)  
17. 記憶の扉 「シックスセンス」の元ネタみたいな映画でしたが、結局最後まで判らないようにしているこちらの方が謎のつくりは良くできている。でもトルナトーレにこの手の映画はちょっと力不足。 C 東京都写真美術館
(SR)
 
18. チキンラン 手法だけでなくこの監督らしい作品構成なのですが、グルミットと比べると、長くなった分、CGも使っているみたいだし、話もだれるし、アメリカナイズされてるし、散々。イギリスで活動しようよ。 C シネマメディアージュ
シアター4(SRD)
 
19. スパイダーズ2 「エイリアン」シリーズやらT2のエッセンスをいろいろ取り入れてながらもスタイルはクラシックな作り。低予算な作りながら、蜘蛛の鳴き声とか、食肉の仕方とか、みんなでワイワイ楽しみながらどうぞ。 C GAGA試写室(SRD) 低予算ぽくても、最近の映画は音は立派です
20. 戦争のリハーサル サラエボを扱った映画としては変化球が多いので、意外と型にはまっている感じがしましたが、前衛風な練習が最後に舞台としての形を現したときに意味がわかるのは面白い。 C 朝日ホール(Dolby) イタリア映画祭最初の作品なのにすいているのが心配
21. ペッピーノの百歩 超個人利益優先のマフィア一家に生まれながらも、左翼思想を持つ正反対さが面白く、逆にこれをみているとマフィア社会を甘受しまう社会の理由もわかるのが面白い。イタリアだともっと深刻にとらえられるのでしょう。 B 朝日ホール(Dolby) あちこちの席からイタリア語が聞こえてきました。
22. シーズンチケット イギリス映画得意の庶民レベルから見上げた世界ですが、今回は本当に主役もワルで、無理からぬ事情が悲しい。しかし最後は甘口すぎる。 B 銀座シネ・ラ・セット
(SR)
 
23. 笑う男 久々のタヴィアーニ、そしてさすがタヴィアーニです。アイロニー、エピソードのオーバーラップ、ピシッと収まった映像表現、暗示の描き方、音楽の使い方など本当に上手い。ぜひ一般公開してほしい傑作です。 A 朝日ホール(Dolby)  
24. 聖アントニオと盗人たち コメディでエンターティメント性が強くて誰もが楽しめるつくりにしつつも、信仰心の強さ、2人の盗人の心理をきちっと描いている。イタリアに限らず、今なぜかお目にかかれなくて、求めているのはこういう映画なのですよ。 A 朝日ホール(Dolby) 狙いどころの異なる作品を並べる今回の映画祭。セレクションがうまいです。


4月のベスト3
  1.笑う男
  2.星降る夜のリストランテ
  3.聖アントニオと盗人たち


◎5月

No タイトル 感想 評価
(A
〜D)
観た場所
(音響)
鑑賞環境について
1. アクロバットの女たち 「ベニスで恋して」と同じく生活につかれた女性の自分探しの旅。北と南の比較、そしてもっと上から俯瞰してみた前向きな希望が気持ちよい映画。 A 朝日ホール
(SR)
 
2. 死ぬほどターノ 下町のおじさん、おばさんがマフィア、サイケな映像の極彩色ミュージカル。濃いい構成と映像なので、良いのですが、引くところも多い。マフィアには肉屋が似合うのでしょうか。 C 朝日ホール
(Dolby)
  
3. 血の記憶 イタリアの南部でイタリアというよりは、地中海もしくは南方の影響の多い人たち、しかし、人たちはシチリアのように昔から脱却できない、そんな人の苦しみと独特の音楽と共に訴え返られる。いろんな側面を見ることができ興味深い。 B 朝日ホール(SR) 上映後、監督の解説と質疑応答があり、やはりみな独特な地域性に興味を持った様子。
4. グリーンフィンガーズ ガーデニングに開眼する囚人というユニークさもやさしさあふれる表現で。花を愛でる男たちがやたらかっこよく映るのである。刑務所の割には、いい人ばかりの映画ですが、純粋に感動できるのです。 A シャンテシネ1
(SRD)
このGWはイタリア映画祭ばかりで、映画ファンサービスデーであることを忘れておりました^^;;
5. ラジオフレッチャ アメリカ映画でもよくある音楽と共に回想する青春映画。でも、周りの人間がやはりイタリア的な人たちなのと、ヤク中のフレッチャに対するあたたかさ、ヤク中の表現が面白い B 朝日ホール(SR)  
6. 目をつむって アルキブジ監督は淡々とした作風なのかと思えば今回は、同じモチーフを何回もくり返す。かなり辛辣な描写が多いのはアニエシュカ・ホランド風。女性監督らしい。 A 朝日ホール(SR)  
7. キャラバン 厳しい環境下で、現実的な解と占いの解とどちらが正しいか、どちらも重要というのが面白い。老人のたくましさが力強い。 A 下高井戸シネマ(SR)  
8. 明日を夢見て トルナトーレはシチリアになるとまことに美しい画を作り出す。カメラテストを通してシチリアの人たちをコラージュしていくだけにしておくと、これまた傑作なのだが、後半はわかりきっている分今ひとつの感。「マレーナ」の原型でもある。 B 東京都写真美術館
(SR)
 
9. プロヴァンスの恋 タイトルはロマンチックですが、体制やコレラと戦ってドラマチックなのです。プロヴァンスはイタリアとも通じるロケーション。ビノシュは当然、決意しての行動だったと思っていたのですが、、、 A 三軒茶屋中央 昨年私が取材協力した新聞記事(名画座紹介)がロビーに飾ってあって感激。
10. ぼくらの世代 70年代を引きずる警官&囚人の二人の旅は、タッチも70年代フィルムノアールで、抑え目でやたらかっこいい。この渋さ、男泣きですぞ。 A 朝日ホール(SR)  
11. 乳母 学もあり医者である主人公が実は心がわからないという皮肉な映画。自然光中心のアンダーな画面が時代と心情を表し、素晴らしい映画。 B 朝日ホール(SR) イタリア映画祭2001も遂に最終日。疲れたけど楽しかった!!
12. ショコラ アメリカ製ヨーロッパ映画のヘンな雰囲気がありますが、ビノシュはじめ、役者陣がうまく、信仰を装った昔と新しさをうまく戦わせている。 B シネプレックス8平塚
Screen 3(SRD)
シネコンですが、日本的なところがある場所で、馴染みやすいところでした
13. 夜・りんご・コインランドリー ジャームッシュかカウリスマキを狙った感がありますが、ことば少ない空間になんともいえない温かみをもたせていて、心地よい。 A 短編映画館トリウッド  
14. ガールファイト 「リトルダンサー」のボクシング版といったところか。テンポとか足りないところもありますが、主役の女の子の惹かれ方とか、前向きな強さがよく出ている。 B 新宿ピカデリー3
(SR)
 
15. ハムナプトラ2
黄金のピラミッド
ジェットコースターとか、全編クライマックスということばがピッタリの息つく暇のない、全編大活劇。前作のお約束を外さず、派手に膨らませた。悪役のイムホテップも愛に生きる(生き返る?)人で憎めない。 A UIP試写室
(デジタル)
 
16. センター・ステージ いかにもアメリカ的にバレエ映画を作ったいう感じ。基本よりも破天荒な人を好むのですね。でもあの主役の女性は同性に嫌われそうですね。 B シネマメディアージュ
シアター13(SDDS)
 
17. ヴィクトール
小さな恋人
心廃れたふたりが、あまり境遇を語らずも自分を重ね合わせて、ささやかな幸せを得ようとする。ささやかなものの美しさが印象的な映画。 B TCC試写室(Dolby)  
18. ハリー 見知らぬ友人 最初は裏の目論みがあると思わせておいて、実は、殺人的変質的ホモ映画の極みつけ。こんな男に迫られたら確かにこわいぞ。 C シャンテシネ1(SRD)  
19. 天使のくれた時間 なぜか、いまどきクリスマス映画。いかにもな内容で、決してはずしてはいないのだが、この主人公は煮え切らない気がする。それでも、クリスマスに観ると感動できるのかな? C 日比谷みゆき座
(SRD)
 
20. リトル・ニッキー これは、完全に理解不能。テレビネタ、スポーツネタ多数。ネタであることはわかるだけに歯がゆい。デンジャーフィールドまで飛び出す豪華キャストですが、ハーヴェイ・カイテルが楽しんで演じているようで◎。 C 相鉄ムービル5
(SRD)
 
21. ラッチョ・ドローム ジプシー・ロマ族のインドから北欧への移動の軌跡は、私が興味を持つアジア、ヨーロッパの映画の民族性を1本の線で繋ぐ。見事な音楽&踊りと根底にある生活から生まれたメッセージは感嘆に値する。歓びと驚きの映画でした。 A 松竹試写室
(Dolby)
 


5月のベスト3
  1.アクロバットの女たち
  2.ハムナパトラ2 黄金のピラミッド
  3.ラッチョドローム


◎6月

No タイトル 感想 評価
(A
〜D)
観た場所
(音響)
鑑賞環境について
1. ベンゴ 「ラッチョ・ドローム」に続き、今度はフラメンコ&インド舞踊の同一化。熱さを感じさせる素晴らしき音楽と踊り、リズム。複数国の文化が合流した音楽&踊り、そしてこの作品自体は、民族は異なるが、「血の記憶」に通じるところがあり興味深い A シネマライズ
(dts)
シネマライズのdtsは初めて聴きました。また、ピアノのdtsトレーラも初めてでした。
2. ドリフト ツイ・ハークもどうしてしまったのか不思議なくらいまとまりのない映画でした。準主役に難しいところをやらせて主役は傍観するのが、アイドル映画の鉄則のようで、、、 D 有楽町スバル座
(SRD)
 
3. マジェラ・マギンディー事件
(ベーカム)
短編らしく小気味良く、仕掛けて、子供のおかしくも可愛い勘違いと恐怖が面白く表現されている。 A 短編映画館トリウッド  
4. 悪魔のダッチワイフ
(DV)
昔のヒーローものやら、横溝、スケバン刑事など、いろいろとわかりやすく取り込んでいて、しかもノリは、かつて見た学園祭の映画をパワーアップした感じ。楽しめる映画ではあります。 C 短編映画館トリウッド  
5. ねえ、歯みがいたの?
(DV)
女性的な繊細感あふれる映画。セリフの聞き取りづらさがもったいないが、男性監督や商用映画では踏み込めない感性ではないか。 A 短編映画館トリウッド  
6. ボディドロップアスファルト
(VTR)
こちらも女性的な感性、美術感覚もモノローグの詩のようなセリフも細やかにできており引き込まれる。一方でとぼけたこともしており、バランス感覚もある。すごく才能のある監督だと思う。 A 映画美学校第2試写室 古い建物の1角にあるのですが、椅子もきれいな立派なもので、ここちよい所でした。
7. ザ・トレンチ 塹壕 イギリスにも、第1次大戦時には日本の特攻隊みたいなことをしていた事実に驚かされます。最前線の若い兵士を特別扱いせず、そして軍曹の描き方が格段にうまく、その分ラストシーンの痛々しさに繋がる B 映画美学校第1試写室
(Dolby)
シネヴィヴァンを思い出す板張りの床の試写室でした
8. ハムナプトラ2
黄金のピラミッド
やはり、2回観る映画ではなかったかな?前回はすごくテンポを感じたのですが、、、英語字幕のフォントが試写の時と違っていたのが不思議。エジプト風の字幕がカッコよかったのに。 B シネプレックス8平塚
シネマ8 (dts)
ここは、THX認定といっても厳しい音の追い込みをしているようではなく、安心マークといったところでしょうか。
9. みんなのいえ 三谷監督としては、かつての「猫」に雰囲気の近いまとまりのよいホームドラマに仕上がっていました。良質なコメディの感あふれる映画ですが、難点はカメオ出演の連中がうるさすぎるところでしょうか。 A 上野東宝(SRD)  
10. 美脚迷路 フェティシズムとか、エロティックというよりは、暗い記憶を持つ夢破れた男女3人の夢物語。意外にオーソドックスにはずさない展開のもたつきはあるが、むしろ助演のひふみかおりや、野村祐人がよかったりする。 C 松竹試写室  
11. デンジャラス・ビューティー こちらも外さないオーソドックスさ。美人の出来上がり図は最初から想像できるわけなので、美人製造過程をもっと丁寧に描いたほうが面白かったかも。 C 相鉄ムービル3
(SRD)
椅子がコトブキ製の新しいものに変わっていました 
12. 五百重波
(8mm)
「氷や」に続き、セリフなしの映画、哀愁を残す8ミリの感触。こちらの方が前作より徹底して画の表現力が上がっている。ただし、その分話はくどいともいえる。最後のおまけはご愛嬌。 B 短編映画館トリウッド  
13. 笑う胃袋
(DV)
半端にプロっぽさと思わせぶりに消化不良の演出が目立つ。最後のシーンが前半を打ち消しすぎではないでしょうか。 D 短編映画館トリウッド  
14. 演じ屋・第1幕
(DV)
短編というよりは、シリアル物なので、長編のサワリだけを観た感じです。シリアル物としても1幕の中で、落としどころは見つけるべきで半端な印象を受ける。テレビ的ですがドラマの作り方自体はうまいと思う。 C 短編映画館トリウッド トリウッド6月3000人突破の報を聞いて一安心です。
15. 東京マリーゴールド 他の監督が撮れば濃厚なラブストーリーになりそうなお話でも市川監督だと淡い色彩で全体を流していく。随所に淡さの巧妙さが見られ、マリーゴールドの結びつきがきれい。淡さの心地よさに酔える映画。 A 銀座シネパトス3  
16. ココニイルコト 病気をネタにする映画は個人的に好かないのですが、とても気持ち良くみられたのは、2人の露にしない恋の描き方と堺雅人の軽そうで意味あるキャラクタによるものでしょう。 A シネスイッチ銀座2  


6月のベスト3
  1.ボディドロップアスファルト
  2.ベンゴ
  3.東京マリーゴールド


◎7月

No タイトル 感想 評価
(A
〜D)
観た場所
(音響)
鑑賞環境について
1. 点子ちゃんとアントン 児童映画としては、定番のような家庭環境や人物、ドラマ構成で、要所を押さえてほのぼのとみられて良い作品なっています。 A 恵比寿ガーデンシネマ1
(SRD)
さすがに昨年のロッタちゃんほどの人気は無いようです。
2. クロイツェル プロでも難しい群集劇に挑戦したのはよいのですが、やはりどれも無個性消化不良が目立つ作品となってしまいました。エピソードを絞って丁寧に描くとよかったかもしれません。 D 短編映画館トリウッド   
3. A.I. スピルバーグ作品だと思えば腹も立ちませんが、相変わらず人をきちっと描かないので、まったく面白みがありません。キューブリックオマージュも中途半端でした。 D シネプレックス平塚
シネマ1(SRD)
今回もあまり人は入っていませんでした。平塚は穴場か?
4. こころの湯 中国の中でも時代に取り残された町の描写なのであざとさも感じるが、懐かしさとあたたかさは日本でも共通の思いをもてる。町中の踊りとか集会などは確かにあんな感じです。 A シャンテシネ2(SR)   
5. エレベーター トルコなので、ヨーロッパとアジアの融合したような不思議な魅力を放つ映画。閉所に限定した描き方が面白い。逆にメッセージをもつ“正体”は明かさなくてもよいかも。 B TCC試写室(Dolby)  
6. Go! 旅のきっかけとなる女性への思いと“配達”という持ち込み方が非常によい。「学校IV」みたいな旅ものにだが、こちらのほうが数段良い。役者は知名度の低い人を使ったほうが面白かったかも。 B 松竹試写室
(DTS STEREO)
 
7. クロコダイル・ダンディー in L.A なぜか、今頃あいも変わらずのエピソードで、しかも自分たちのハリウッドスタジオに世界を持ち込んでしまってチープさが増す。何故作ったの? C 渋東シネタワー4
(SRD)
秋の作品の予告編が盛大に流れました。変わり映えのしない印象の予告ばかりでどれがどれたか。
8. 初恋の来た道 2回目の鑑賞。前後の老後のエピソードが丁寧に描かれているために単なる感傷の映画に留まっていないのがよい。 A シネマメディアージュ
シアター13(SRD)
 
9. ラマになった王様 「アラジン」のチームが担当しているらしく、特異の色使いとユーモラスな言葉の配置が面白い作品。ディズニーは半端なCGよりこの分野をこれからももっと大事にすべきだと思う。 B シネプレックス8
平塚シネマ5(SRD)
 
10. 魔王 ミニシアター公開作品ですが、実はドイツ勢の役者が豪華な超大作でした。“ナチス=悪”という単純な図式ではなく、ナチスに惹かれる誘惑、善悪ではなく”よいこと”をしているという当人たちの感触の表現がされた興味深い作品 B 松竹試写室(SR)  
11. 千と千尋の神隠し 今までの宮崎作品のパーツを寄せ集めた観じなので、今までのような新しい感覚は薄いが、バランスよいキャラクタとエピソードの配置、美術がよい。逆にストーリーを削って不思議さを浮き出させるのもよかったかも。 B シネプレックス8
平塚シネマ8(dts)
平塚で初めてみた長蛇の列、満席によるチケット発券止めなど、盛り上がりのあるロビーでした。
12. マンボ!マンボ!マンボ! サッカー上達とダンスを結びつけるのは、分かり易すぎるけど面白い。もう少しダンスの面白さに目覚めてくれたら面白かったのだが、、、 B シャンテシネ3
(SRD)
 
13. デュカネ 小さな潜水夫 宣伝のイメージとは、だいぶ異なり、ホラーぽさもあるミステリアスなSFX作品。デンマーク映画といっても、CGやSFXが入ると普通のアメリカ映画みたいになってしまい魅力半減。 C シブヤ・シネマソサエティ
(SRD)
公開5日目なのに初日プレゼントらしきおまけをくれたのは、、、、
14. ココニイルコト 大阪弁のリズミカルさと堺雅人のキャラクタのやわらかさのマッチングがすごくはまる。中盤までの盛り上がりが、後半でなえてしまうのが惜しいところ。 A シネスイッチ銀座2
(SR)
 
15. フランス短編映画祭
(B)
(VTR)
短編らしくかなり切り込んだ作品が多く、印象的な作品が多い一方、字幕のハンデもあり(セリフではなく裏の意味が)読み切れないものもある。刺激的な作品群であることは確か。 B,C 短編映画館トリウッド   
16. 恋戦。
OKINAWA RENDEZ-VOUS
男女7人が入り乱れてうまい具合にシャッフルされていく図というのは面白いのではあるが、今ひとつ噛み合わせが良くなかったです。香港映画は日本の使い方がうまいと思います。 B 新宿シネマカリテ3
(SR)
 
17. 告別
(ハイビジョン&DLP)
中年男の純愛ロマンスというある意味おぞましきシチュエーションなれど、大林にしては珍しく落ち着いて丁寧に描いている。ただし、口数はもう少し少ないほうが良い。 B BOX東中野 24Pやハイビジョンは映画の代替ではなく共存するものではないかという気がします。
18. チェブラーシカ 可愛いキャラクタと丁寧な人形アニメ、明るく、色使いのきれいなのがとてもよく、旧ソ連と思えない世界(共産党らしき思想もしっかりもりこんでいるが)。ジャックタチの映画と同時代であることも実感でき、また私の世代には懐かしさも感じる。 A ユーロスペース1  


7月のベスト3
  1.チェブラーシカ
  2.こころの湯
  3.Go!


◎8月

No タイトル 感想 評価
(A
〜D)
観た場所
(音響)
鑑賞環境について
1. エル・ドラド 黄金の都 冒険ものをアニメにしてしまうと、味気ないものです。エル・ドラドの探索を音楽バックにあっさり描いたところはうまいところですが、エル・ドラドに着いてからは登場人物をきちっと描いてほしいところです。 C 新宿シネマカリテ
(SR)
観客が大人ばかりのアニメというのも不思議なものです
2. My Generation 94年のウッドストックを中心に描いたドキュメント作品ですが、25年前と異なり、背景はえげつないほど金、カネ、カネ。シニカルな描き方をしている一方で、コンサート自体は世代を超えた共通の情熱や思いが感じられる、久々に“燃える映画”です。 A 映画美学校第2試写室
(Dolby)
映写もクリア、音の通りもよいハイクオリティの試写室です。
3. チェブラーシカ ゲーナの歌う歌は物悲しくも、また聴きたい衝動に駆られるもの。人形アニメのアナログさがよい。 A ユーロスペース1  
4. OVER SUMMER ほぼアパートの一室、しかもかなり庶民的な場所で、人を面白く描いているのがよい。香港映画は最近こういう丁寧な映画が出てきているのが嬉しい。 B キネカ大森(SR)  
5. 息もできない長いKISS 人数は少ない登場人物が前半、揃いも揃って理屈っぽくて、2人の関係の盛り上がりに欠ける。が、後半はちょっとした“嘘”も効いていてなかなか面白い展開でした。 B 中野武蔵野ホール  
6. URAMI 怨み 白い仮面が“匿名”にするものではなく、人の行動を変えるためだけにあるのが面白いところ。下手にホラーにせず復讐劇に閉じたのは良いが、もう一工夫といったところか。 C 映画美学校
第2試写室
 
7. ジャラシックパークIII 典型的な最近のアメリカ映画で、ディーテイルをまったく大切にしていなくて、その場その場限りの映画の作り方。恐竜のCGもいいかげん飽きました。 D シネマメディアージュ
シアター2(SRD)
 
8. club ファンダンゴ クラブをスタートに始終動きまくるが、とりとめなくあまり冴えがない。結局、盲目の意味とか、奪ったブツとか活きてこないのも難。 C シネマスクエアとうきゅう
(SRD)
 
9. シャドウ・オブ・ヴァンパイア 予告編で全てが語られてしまった作品。「ノスフェラトゥ」の世界の再現のようで、孤独、セックスという重要なファクターが抜けてしまっているので深みがない。 C CINE AMUSE EAST
(SR)
 
10. バーシャ !踊る夕陽のビッグボス 「パダヤッパ」などと比べると、オレ様度が少ないのはやはり、製作年度が古いせいか。ただしラジニの浪花節的スタイルのスタンスははっきりしている。アナログ合成が可愛いところ。 B 銀座シネパトス  
11. コミック・ストリップ・ヒーロー 「ボディドロップアスファルト」の原点のような現実と想像の交錯する世界の作品。音楽の飛び抜けさが目立つ分、あまりストーリが弾けていない部分が気になりもする。 B シネセゾン渋谷  
12. 白夜の時を越えて フィンランド製のせいか、カウリスマキ同様風の音が効果的なのが面白いところ。モノクロの現在の部分は無くても良かったかな?サーカスはやはり不幸と苦労の舞台でした。 C シアター・イメージフォーラム
(DTS STEREO)
 
13. APOCALYPSE :
A REQUIEM FOR THE SIXTIES
音楽ドキュメントかと思えば、60年代という時代を振り返る映画。70年代の脱力感から見ている所がミソで、77年製作という時代感覚が微妙な感傷をうむところ。ナタリー・ドロンが懐かしい。 C アップリンクファクトリー マスコミ試写なのですが、 ドリンクも付いたりしていつもと違う感じでした。
14. Last Dance 離婚式 「離婚式」というけど、何故か夫婦の悩みとか、夫婦らしさの描写が希薄。その代わり取材記者役の大河内奈々子がずば抜けてよい。コメディエンヌとラブロマンスの使い分けのさじ具合が絶妙。 B 東映第二試写室  
15. TOKYO G.P. これは思いがけない大当たり。プロモビデオ風に始まるもどんどんと石井ワールドまっしぐら。雨こそ降らないが、最近のバイオレンス色が濃くなった傾向の作品の中で、テンポもある分抜きん出ているのはないか。 A 渋谷シネパレス
(SRD)
客層がいつもと異なり、映画の中から出てきたような、渋谷の街にもよく似合うおにーさんたち。ちょっと異様。
16. ガッジョ・ディーロ 本作のアジア、ヨーロッパの融合、生活が生み出すリズム感がよい。楽しむ音楽ではなく生活の音楽であることが更に強調されていて納得する。おじいちゃんのイタリア的陽気さと表に見せない寂しさの演じ別けが見事です。 A シアター・イメージフォーラム
(Dolby)
 
17. 眺めのいい部屋 ゆったりとしたラブストーリーで時代を反映した恋愛事情、恋愛観も垣間見られ面白い。出演者が皆、現在も第一線なので、この役者は変わっていないとか、今だったらイメージが違うという比較ができて面白い。 B ル テアトル銀座  
18. キス・オブ・ザ・ドラゴン チェッキー・カリヨが久々によい。キレ方が面白い悪役で、主役を喰っている。「ニキータ」風なホテルシーンやら、かなりベッソン風な作品。ジェット・リーも生身を使ったアクションでキレがよい。 B 渋谷ジョイシネマ
(SRD)
 


8月のベスト3
  1.TOKYO G.P.
  2.My Generation
  3.ガッジョ・ディーロ


◎9月

No タイトル 感想 評価
(A
〜D)
観た場所
(音響)
鑑賞環境について
1. 婿殿 ベタベタなギャグ集約のコメディなのはよいのですが、ホテルもダバも展開上きれいな描き別けがしづいのがつらいところ、ミュージカルシーンも平凡でした。 C 読売ホール  
2. ミモラ 心のままに インド映画の枠を外そうとする試みが随所に見られる作品。アイシャワリヤー・ライを徹底的に綺麗に艶やかに見せ、そして丁寧に愛と愛を育むことを描いており作品の完成度も高い。イタリアロケをしないイタリアの描き方も面白い。 A 読売ホール(SRD) シャールク、ジュヒーの舞台挨拶もあり熱気のある場内でした。
3. ひまわり 男たち多数の回想のだらしなさ度が面白い映画。主役の初恋の回想はありそうなところが短さを感じる。後半がちょっとしつこいめなのが残念。 B 中野武蔵野ホール 行定勲監督のトークショーあり。固定ファンって多いんですね。
4. ある日僕たちは電車の中で出会う
(ビデオ)
前半の電車の中はよくありそうだし、よく考えそう。ほのかな恋愛の描き方が面白い。また後半のイメージもこれに繋がるようなほんわかさを延長させておりトータルで気持ちよい感じを描く作品。 A 短編映画館トリウッド  
5. ロンドン・ドッグス コミカルな側面を持つやくざもの、チンピラというより、昔かたぎのやくざもの、といった感じです。普通のおっさん風の親分が可愛く、終始バランス志向なのが、ヘンなところ。 B 新宿シネマカリテ1
(SRD)
 
6. NO NUKES 私としては最も馴染みのある、80年代初頭の音楽もの、シネパレスで上映した、今までの音楽ものより後、「My Generation」よりは前の感じがよく分かる中間的な緊迫感、崩壊度。やわらかな感じがする。 B 渋谷シネパレス  
7. チアーズ ライバル校は正統派のツワモノ、自校は最後まで悪い面が中心で、ライバル校のほうが好感をもてるのが不思議。主役にあまり魅力を感じないのが欠点か。 C シネマメディアージュ
シアター12
(SRD)
 
8. 血の記憶 同じ作品なのに、イタリア映画祭の時はイタリアからかなりかけ離れた印象だったのが、今回は十分に南イタリアの印象が強く感じたのが不思議。ストーリーよりも、土地の事情やエスニックさを感じるのがメインでしょう。 B シネカノン試写室
(Dolby)
台風の中、少人数の試写とあいなりました。
9. 大河の一滴 ストーリーや役者の演技より、特定郵便局のアピールや金沢観光の宣伝に力が入ってしまっている、困ったチャン映画。本番線数少ないドラマ枠なのにもったいない。渡部篤郎のみ唯一がんばっているのが救い。 D 渋東シネタワー4
(SRD)
 
10. 反則王 私の観た韓国映画としては初めてオリジナリティがあって、可笑しく、楽しくみられた作品。ジムの女の子と展開しそうでしなかったり、会社の上司との関係などうまくひっぱていて面白い。 A シネマスクエアとうきゅう
(SRD)
 
11. ウォーターボーイズ 矢口監督得意のコメディセンスに、爽やかな青春ドラマのエピソードが乗った傑作。ありがちな展開もあえて濃くせずさらっとさせて、最後の演技に集約させており、熱くなれる映画。 A シネプレックス8平塚
シネマ6(SR)
 
12. ザ・ミッション 非情の掟 アクション主体だった、香港のこの手の映画から大きく進んだ、映像構成重視の作品。凝り過ぎのきらいもあるが、効果的である。クライマックスの締めかたが良い。 B キネカ大森(Dolby)  
13. ラッシュアワー2 映画自体は前作以上にドタバタが増えて、ふたりの魅力に欠ける。ジャッキーはアクションがジャッキー主導になってよいが、クリス・タッカーが薄くなってしまった。但し、NG集は前作以上に面白いので本編はNG集のためのネタふりと考えるとよいかも。 C 京都松竹座(SRD) 3層式のシューボックスタイプ、伝統を感じる劇場でした。
14. パリのわんぱく小僧 ラブストーリーと子供が絡むコミカルな部分。今でもありそうな展開を小気味よくまとめている。サイレントといえども後でトーキーだったかのように、話が耳に入ってくるのが不思議。 B 関西ドイツ文化センター
(サイレント、伴奏付き)
サイレント作品は生の伴奏付き。作品にあった音楽が素晴らしい。
15. ルイ・フリヤード短編集 3作とも凝った作りで面白い。よくぞ調教したという象の演技、微笑ましい子供の演技、舞台+単なる重ね合わせで表現する空想の世界など表現豊かである。 B 関西ドイツ文化センター
(サイレント、伴奏付き)
 
16. ヤマカシ 冒頭に出てきたメンバーのパフォーマンスがすべて。以降のストーリーは無理やり作った感じで、見るべきものがない。 D 京都ピカデリー(SRD)  
17. 引越し中のクレティネッティ 修復されたとはいえ、断片的である感触は否定しがたく、ストーリは追いづらいが、現在のベニーニに繋がるスラップスティクな演技は可笑しい。 C 関西ドイツ文化センター
(サイレント、伴奏付き)
  
18. マチステの地獄巡り 気は優しくて力持ちの男が主役なのがクラシックな映画にしても珍しく思う。地獄の描写、アクションなど、簡単な合成、美術と人の動きでダイナミックに表現され、現在にない、豊かな映像が作られていることに驚かされる。伴奏の効果も絶大。 A 関西ドイツ文化センター
(サイレント、伴奏付き)
  
19. マルコ・ベロッキオ短編集
(ビデオ)
言葉やアクションに頼らない感情表情の表現する4本。どれもベロッキオ独自のアンダーな画と明暗をはっきり別けた映像を作り出しており、監督の独自性を感じる。 B 関西ドイツ文化センター   
20. アイ・ラヴ・フレンズ 「アイ・ラヴ・ユー」から進んで、耳が不自由であることを自然に受け入れた作品になっており、主役は生きるものを愛でること。説教くささも感じるがメッセージとしては、今の時代にあっていると思う。但し、幽霊を頻繁に出してしまったのはマイナス。偶然が多すぎ。 C 右京ふれあい文化会館 今年できたばかりのとてもきれいなホールでした。
21. クイーン・コング 「キングコング」のバッタものと思いきや、パロディにテイストは近く、ZAZ風なところもあるのですが、古すぎることと、話のネタとしての場外で盛り上げるほどのバカバカしさもないのが辛いところ。 D シネクイント  
22. オーライ! インディーズといっても、きっちりとおだやかに丁寧につくられた作品。夏乃のクライマックス部分をもう少し静かに描けば良かったかとも思うが、人数とストーリを絞ってまとまりよくしているのは好感が持てる。 B BOX東中野
23. ブリジット・ジョーンズの日記 女性からみてありがちな心理描写が中心なのが興味深いところ、だがかなり軽い女に思えてしまうような気がする。主役の役作りがすごい。 B シネプレックス8平塚
シネマ6 (SRD)
 


9月のベスト3
  1.ウォーター・ボーイズ
  2.ある日僕たちは電車の中で出会う
  3.ミモラ 心のままに


◎10月

No タイトル 感想 評価
(A
〜D)
観た場所
(音響)
鑑賞環境について
1. ビバ!ビバ!キューバ 音楽&踊りが中心かと思えば、親近相姦ネタのベタベタコメディ。予想外ではあるが、楽しいのは確か。円満解決と思いきも親近相姦には違いないのがミソ。日本に来るスペインがらみは濃いい映画が多いのは偶然? B 新宿シネマカリテ2(SR)  
2. トゥームレイダー 冒険、宝捜し映画はダメでもソコソコ見られるものだが、この映画は徹底して人を描かず、平板、意味不明なストーリー。ここまで見るべきものの無いダメダメ映画を作れるとはある意味スゴイ才能かも? D シネプレックス8平塚
シネマ8(SRD)
 
3. 真夜中まで 最近はやりの有名人仲良し大会映画。有名人出演シーンのためにストーリがダレている。和田誠のジャズに対する意識ってこんなに浅かったのかな?意外。 C キネカ大森3  
4. ヴァージン・ハンド コメディというよりも、信じること、奇跡やら人が恵まれることを冷ややかに見て、痛烈に皮肉っているのが面白いところ。映画によくある奇跡って、確かに本当に良いことか疑問なことが多いものですね。 C CINE AMUSE EAST
(SR)
 
5. ロック・スター ルパン三世の栗田貫一のロック版といったところ。主人公のダメさ加減も、わかりきった展開の最後で救われたから良いというところか。もっと悩んでも良いと思う。音楽の選択、演出、画の作りからしてどうやらホモ映画らしい。 B 109 CINEMAS 木場
シネマ6(SRD)
 
6. 青いパパイヤの香り 落ち着きのある印象的な画でほのかな恋心が丁寧に描かれていてよい。この監督はやはり「青」のイメージが強烈である。 B Bunkamura ル・シネマ2  
7. キャッツ&ドッグス 身近な一軒の家の中のペット同士の闘いだと結構面白く描けただろうが広げすげて雑。悪役猫の裏表は身近なペットの実態としては面白いかも。 C シネプレック8平塚
シネマ5(SRD)
 
8. 山の郵便配達 中国らしい、一寸違わぬ画面構成、脚本構成、音使い、正統的な味わいがある。親子の代替わりを正統に判断する犬”次男坊”の演技が素晴らしく、作品のテーマすべてがラストの1カットにこめられている。 A シネプレックス8平塚
シアター1(SR)
 
9. SEX:EL 「グランブルー」コンビが冴えない中年(仮面)夫婦というのが意外、にして隔世の感がある。デジカメの画はリアリティの面でよく、偽りが認められ、真実が否定されるやるせなさがよく出ている。 B 松竹試写室(Dolby)  
10. 少女たちの遺言 「女校怪談」なれど女子高生の心の揺れ動きを繊細に追いかける作品になっている。男からみた女子高の感が強いが、主役の3人だけでなく、周囲の少女の描き方もよい。 B TCC試写室
(Dolby)
 
11. 特攻!Bad Boys 豪華なキャストに相反してかなり盛だくさんのお話でゴチャゴチャになっている。クローンと身近の恋心など絡めているのは解るのだが。アクションは今ひとつキレなし。 C キネカ大森(Dolby) 初日だったので混雑しました。女性が多く、香港映画ファンには独特なものがあります。
12. 明日 アルキブジ監督にしては地震のシーンなどスペクタクルな映像があったり、ちょっと普通になりつつあるきらいがあるが、さすがに枠にとらわれない人と人々の関係の機微を描くのは巧い。 B 東京ウィメンズプラザ
(Dolby)
東京国際女性映画祭の1本。
観客が多いのはよいが、
招待券が多いみたいでこまりもの


10月のベスト2
  1.山の郵便配達
  2.明日
 


◎11月

No タイトル 感想 評価
(A
〜D)
観た場所
(音響)
鑑賞環境について
1. リメンバー・ミー 時代越えの不思議さよりも、自分たちの時代の恋心をきちっと描いているのがよい。70年代回帰の今だからできる面白さであるが、79年の韓国の情勢があるから、この作品が成立する。日本でのリメイクは難しそう。 A シネマスクエアとうきゅう
(SRD)
 
2. アクシデンタル・スパイ ジャッキーはやはり香港ベースのほうがのびのびとできてよいみたい。ストーリにもうひとつキレがほしいが、さすがにアクションシーンはこの人ならではのダイナミックさです B ヘラルド試写室(SRD) この試写室、座席も映写も音響もシネコンと引けを取らないハイクオリティです
3. おいしい生活 ウッディ・アレンの昔の初期の作品に近いテイスト。ユダヤネタなどは健在で、面白いのは、面白いのだが、コメディの作り方などが、大衆向けに走ってしまっているのが気になる。製作のドリームワークスの影響か。 B 恵比寿ガーデンシネマ1
(SRD)
 
4. かあちゃん 冒頭のエピソードで落語のような人情噺であることをわからせて、あとは噺の世界の出来事に徹する。いつもの衣装、音、カットつなぎを行わず、シンプルな語り口がよい。 A キネカ大森2
(DTS STEREO)
 
5. 冷静と情熱のあいだ 原作の切り落としや映像としての膨らませの不十分さがめだつ。モノローグの部分に、映像表現すべきところが多いのが気になる。イタリアの観光的な部分だけでなく都会の真中の様子まで映しているのが救い。 C キネカ大森3
(Dolby)
公開初日なのに、最小のキャパ(47席+補助席)。イベントの影響とはいえ、大胆なこと。
6. ニーディング・ユー アンディ・ラウのアイドル的映画なのか、オフィスにしろ恋話にしろ、いまひとつ弾けていない。微妙な近づけかたや回りの反応は面白くできそうなのだが、、、、 C 渋谷シネパレス
(SR)
 
7. ヴィスコンティの肖像
(ビデオ)
ヴィスコンティの映画だけでなく、オペラや舞台まで丁寧に説明しており、資料的にも作品と人の理解にも役立つ貴重な作品。映画以外は当時の観客の記憶以外、残されるものがないというのがすごく残念に感じる。 B シアター・イメージフォーラム2 「百夜」延期の代替作品ゆえ、無料上映。とってもお得。
8. ダンボールハウスガール
(DLP)
ホームレス化した、という割には、生活感がなく、何を描こうとしているのか、意味不明。プライドとの葛藤をしているわけでなく、適当に金も稼いでいるし、集団の人たちもヘンなだけ。 D シネマメディアージュ
シアター13
(デジタル)
24P撮影とはいえ、やはりビデオ。ビデオらしい撮影の方が向いていると思える。
9. リベラ・メ 犯罪者の心理を中心にした犯罪ものという意味では「シュリ」に近いか。あとで考えると説明不明なのもあとが消防などのシーンで、勢いがあるので一気に見させるので気にならない。日本に入ってくる韓国映画は出演者が決まっている気がする。 B ワーナーマイカルシネマズ
板橋 Screen 1
(SRD)