下高井戸シネマを応援する。
◎映画原体験
下高井戸シネマは、私とって、映画原体験の劇場です。
私が子供のころは、京王下高井戸東映 という映画館で、東映封切館でした。
私の自宅は下高井戸の隣町で、歩いて行ける場所にありました。
東映といえば、夏休み、春休みとなれば、東映まんがまつりという、長編アニメとテレビのアニメやヒーローものを組み合わせた番組を上映していました。
私は、学校の仲間で、もしくは親に連れて行ってもらって観に行くのが楽しみでした。
◎名画座、そして下高井戸シネマへ
学生の頃、京王下高井戸東映は、下高井戸京王という名画座になっていました。
昔の建物のままでしたが、低料金2本立てで、当時としてもあまり他でかからない名画を上映していました。
その後、改築され、現在の建物に。
ミニシアター作品主流の名画座となりました。私はタヴィアーニ、カウリスマキ、パトリス・ルコント、他
いろんな作品をここで観ました。新しい作品を都心で観て、関連作品をここで観るパターンが多かったです。
◎シネマアベニュー
上映系統はミニシアターの2番または3番館路線で、現在に至っていますが、劇場経営自体は
いろいろな変化があったようです。
まず、京王電鉄の映画撤退に伴い、ヘラルドエンタープライズの経営になり、館名も下高井戸シネマに。
そして、98年春、ヘラルドエンタープライズの撤退から、閉館の危機。支配人さん、地元の方他の御尽力により、有限会社シネマアベニューの経営として存続できたのは、キネマ旬報でも紹介されていました。
名画座で育ち、地元に住む私としては、貴重な映画館である下高井戸シネマは、私にとってはとても愛着のある映画館であり、この存続は心から嬉しく思いました。
絶対に下高井戸シネマの灯を消してはならない、これからも応援し続けたい映画館です。
◎現在
改築から10年余りしか経っていませんので、名画座といえど、とてもきれいな映画館です。
椅子も2年前くらいにとりかえられています。音響もDolby。都心のミニシアターと同等の設備です。
番組は、モーニング、メイン、レイトの3部構成になっています。
モーニングはファミリー向け、メインは最近まで、ミニシアター等でロードショーされていた作品、
夜は新旧問わずのカルト色もある作品、といったところ。
特にレイト作品は面白い作品が多く、例えば、99年2月、「メリーに首ったけ」がロードショーされていた時には、
「キングピン」(監督の前の作品)や「マスク」(キャメロンディアスの出演作品)が上映されました。
こういう番組づくりが名画座ならではの面白さです。
会員制度があり、入会すると、シニア料金で観ることができます。
下高井戸シネマ上映スケジュール
(支配人さん公認、藤本さんのページです)